○ 第5章(続)
  それは、虚無とカオスから生まれしものども・・・

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.
第5章
︵
続
︶
.
わ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
っ
、
.
わあ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
っ
、
と歓声があが
っ
た
。
.
小学生たちの歓声
。
.
校舎の三階の窓ぎわ
に集ま
っ
た小学生たち
が我先に身を乗り出し
、
歓声をあげている
。
﹁
や
っ
た
ぁ
!
﹂
﹁
すご
ぉ
い
﹂
﹁
お姉ち
ゃ
んたち
ぃ
﹂
﹁
か
っ
こいい
ぃ
ぃ
ぃ
ぃ
ぃ
ぃ
ぃ
ぃ
﹂
﹁
まじかるエンジ
ェ
ル
﹂
﹁
まじかるエンジ
ェ
ル
﹂
﹁
まじかるエンジ
ェ
ル
ぅ
ぅ
ぅ
ぅ
ぅ
ぅ
ぅ
﹂
.
アミ
ュ
と
、
チ
ャ
︱
コ
が
、
ミフテ
ィ
のもとへ
と駆け寄
っ
てくる
。
.
校庭には
、
すべての
暴走族たちが地面に突
っ
伏し
、
ううう
、
うう
うう
ぅ
ぅ
ぅ
ぅ
、
とすす
り泣いている
。
.
わ
っ
、
.
わあ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
、
とした歓声
。
.
三人は顔を見合わせ
、
こくり
、
とうなずいた
。
.
さ
っ
と子供たちの方
へと向きなおり
、
﹁
小学生の皆さん
!
﹂
.
さ
っ
とステ
ィ
ッ
クを
頭の上にかかげ
、
大き
く左右に振
っ
た
。
くり
かえし
、
くりかえし
。
.
にこ
っ
と笑
っ
た
。
.
三人の声が
、
.
三人のエンジ
ェ
ルズ
の声が
、
きれいにそろ
う
。
﹁
小学生の皆さん
!
.
あなたの幸せは
、
わた
しと
、
ぷりんて
ぃ
んに
おまかせよ
!
﹂
.
わ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
、
.
わああ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
っ
っ
っ
っ
っ
。
.
さざなみのような歓
声
。
.
トトプトと
、
ナミク
ルは顔を見合わせ
、
に
っ
こりと笑
っ
た
。
.
こくん
、
とうなずき
あう
。
.
さあ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
っ
と
、
空中を三人のもと
へと飛んでいく
。
にこ
にこ
、
にこにこ
、
と笑
いながら
。
﹁
ミフテ
ィ
、
アミ
ュ
﹂
.
トトプトは言
っ
た
。
﹁
チ
ャ
︱
コ
﹂
.
ナミクルは言
っ
た
。
.
パリポも
、
くす
っ
と
笑
っ
た
。
.
す
っ
と
、
トトプトと
、
ナミクルの後を追おう
とした
。
.
だが
、
.
そのとき
・
・
・
﹁
え
っ
﹂
.
パリポは
、
は
っ
とし
て空中で動きを止めた
。
ば
っ
と顔を上へと向け
る
。
.
空に
・
・
・
.
校舎の真上の空に
、
ぶわ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
っ
と
、
ま
っ
黒な雲が
大きな染みのように浮
かび上が
っ
た
。
.
その黒い雲が
、
すう
ぅ
ぅ
ぅ
ぅ
ぅ
ぅ
ぅ
っ
と
一
ヵ
所に集ま
っ
ていく
。
﹁
あれ
・
・
・
は
﹂
.
パリポはつぶやいた
。
.
ごく
っ
と息を飲んだ
。
.
三人のエンジ
ェ
ルた
ちも
、
トトプトも
、
ナ
ミクルも
、
わあ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
っ
とした歓声の
中で笑いあい
、
誰もそ
の黒い雲に
、
黒い
﹃
影
﹄
に気づいていない
。
.
パリポ以外
、
誰も
。
.
ふいに
・
・
・
.
ふいに
、
パリポの頭
に直接
、
声が響いてく
る
。
.
それは
、
通常の声で
はない
。
シンパシ
︱
︵
共鳴能力
︶
。
.
.
ふ
っ
、
.
.
ふふふ
、
.
.
ふふふふふふふ
、
.
.
真の虚無は
、
.
.
光さえも
、
.
.
・
・
・
.
.
きらめきさえも
.
.
呑み込むもの
・
・
・
.
﹃
その声
﹄
はパリポ
以外の者には聞こえて
はいないようだ
っ
た
。
.
黒い
﹃
影
﹄
は
、
次第
に人の形のようにな
っ
ていく
。
白い髪の小さ
な少女のような姿に
。
.
︱
︱
パリポには
﹃
それ
﹄
が分か
っ
た
。
.
き
ゅ
っ
と小さな手を
内側へとまるめ
、
上空
をき
っ
とにらむ
。
.
声がつづいた
。
.
.
ふふ
、
.
.
エンジ
ェ
ルか
.
.
・
・
・
.
.
おもしろい
。
.
.
すべての人
々
は
.
.
心に愛と
.
.
幸せの宝石を
.
.
やどした
.
.
エンジ
ェ
ル
.
.
・
・
・
か
。
.
.
ふふ
、
.
.
そのエンジ
ェ
ルを
.
.
代表する
.
.
少女たち
。
.
.
愛の妖精どもの
.
.
・
・
・
.
.
ぷりんて
ぃ
ん
.
.
.
.
どもの力を
.
.
分け与えられた
.
.
少女たち
。
.
.
ふふ
、
.
.
ふふふ
・
・
・
.
.
よく見せて
.
.
もら
っ
た
。
.
.
おもしろい
。
.
.
じつに
・
・
・
.
.
いまは三人
。
.
.
・
・
・
.
.
残りが三人
.
.
・
・
・
か
。
.
.
ふふ
・
・
・
.
.
いいだろう
。
.
.
ま
っ
てやる
。
.
.
六人の少女
、
.
.
全員が
.
.
そろうまで
、
.
.
ま
っ
てやろう
。
.
.
じつに
・
・
・
.
.
じつに
.
.
おもしろい
.
.
・
・
・
ふ
っ
、
.
.
うふふ
、
.
.
ふふふふふふ
.
.
・
・
・
﹁
あれは
・
・
・
﹂
.
パリポはつぶやいて
いた
。
﹁
あれは
、
虚無とカオ
ス
︵
混沌
︶
から生まれ
しものども
・
・
・
長老
のお
っ
し
ゃ
っ
ていたと
おり
・
・
・
﹂
.
.
そのとおり
・
・
・
.
.
我が名は
、
.
.
インリ
・
リ
ュ
︱
ト
。
.
.
虚無と
.
.
カオスから
、
.
.
生まれし者の一人
.
.
・
・
・
.
.
ふふ
・
・
・
.
.
お前はほかの
.
.
愛の妖精どもとは
、
.
.
少し違
っ
て
.
.
いるようだな
.
.
・
・
・
.
.
おもしろい
。
.
.
いずれまた
.
.
会うことになろう
。
.
.
我が名を
.
.
よく覚えて
.
.
おくといい
。
.
.
ふふ
・
・
・
.
.
うふふふふ
・
・
・
.
﹃
影
﹄
は
、
やがて
、
ぶわ
っ
と少女の形をく
ずし
、
すう
ぅ
ぅ
ぅ
ぅ
ぅ
ぅ
っ
と空の中へと消え
てい
っ
た
。
.
後には
、
さあ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
っ
と夕日に映える白
い雲が流れていく
。
.
・
・
・
.
・
・
・
・
・
・
.
・
・
・
・
.
・
・
.
パリポは
、
ふう
っ
と
息をついた
。
.
目の前では
、
ミフテ
ィ
が
、
アミ
ュ
が
、
チ
ャ
︱
コが
、
ステ
ィ
ッ
クを
振りながら
、
子供たち
の声援にこたえている
。
.
わあ
ぁ
、
.
わあ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
っ
、
という子供た
ちの声援に
。
.
その脇では
、
トトプ
トと
、
ナミクルが
、
に
こにこ
、
にこにこ
、
と
笑いながら
、
浮かんで
いる
。
.
パリポは
、
じ
っ
と目
を伏せた
。
.
ふ
︱
、
と息をつき
、
正面へと向きなお
っ
た
。
﹁
そうね
、
時がせま
っ
ている
・
・
・
長老のお
っ
し
ゃ
るとおり
﹂
.
くす
っ
と笑
っ
た
。
﹁
必要なのは
、
六つの
光
、
きらめき
・
・
・
で
も
、
いまは
・
・
・
いま
は
、
ゆ
っ
くり
、
のんび
り
、
一歩一歩
・
・
・
﹂
.
くすくす
、
.
くすくす
、
と笑
っ
た
。
﹁
そ
っ
、
あせ
っ
てもし
かたない
。
いまは
、
ゆ
っ
くり
、
のんびり
、
一
歩一歩
、
ね
﹂
.
ず
っ
と遠くの方から
、
パトカ
︱
のサイレンの
音が聞こえた
。
.
音は次第に近づいて
くる
。
﹁
お
っ
と
﹂
.
アミ
ュ
はミフテ
ィ
と
チ
ャ
︱
コへと目を向け
た
。
﹁
やべ
ぇ
な
、
めんどう
はごめんだ
。
いこうぜ
﹂
.
ミフテ
ィ
と
、
チ
ャ
︱
コはうなずいた
。
﹁
ええ
﹂
﹁
はいです
ぅ
﹂
.
アミ
ュ
は笑
っ
た
。
﹁
トトプト
、
ナミクル
﹂
﹁
うん
﹂
﹁
そうですね
﹂
.
トトプトと
、
ナミク
ルも答える
。
.
アミ
ュ
と
、
チ
ャ
︱
コ
は
、
くる
っ
と向きを変
え
、
丘の方へと駆け出
した
。
.
トトプトと
、
ナミク
ルも
、
さあ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
っ
とその後を追う
。
﹁
うん
﹂
.
ミフテ
ィ
は目を伏せ
た
。
.
す
っ
と顔をあげる
。
.
子供たちは
、
わあ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
、
わあ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
、
と喜びの
声をあげている
。
.
彼女は
、
くす
っ
と笑
っ
た
。
.
す
っ
と子供たちに背
を向け
、
駆け出そうと
した
。
.
と
、
﹁
エンジ
ェ
ルのお姉ち
ゃ
ん
﹂
﹁
え
っ
?
﹂
.
ミフテ
ィ
は立ち止ま
り
、
振り返
っ
た
。
.
校舎の三階
、
窓から
身を乗り出した一人の
小さな男の子が
、
ぱあ
っ
と何かを投げた
。
.
その小さな
﹃
何か
﹄
は
、
ふわあ
ぁ
ぁ
ぁ
、
さ
あ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
っ
、
と大
きな弧をえがき
、
飛ん
でくる
。
.
彼女はあわてて左手
を前へと出し
、
﹁
あ
っ
と
﹂
と少し前のめりに
なりながら
、
キ
ャ
ッ
チ
した
。
.
え
っ
・
・
・
.
彼女は手のひらを見
つめた
。
.
﹃
それ
﹄
はきれいに
ラ
ッ
ピングされた小さ
な丸いキ
ャ
ンデ
ィ
︱
だ
っ
た
。
.
彼女は顔をあげ
、
少
年を見つめた
。
.
少年は
、
にこにこ
、
にこにこ
、
と笑いなが
ら
、
手を振
っ
ている
。
﹁
お姉ち
ゃ
︱
ん
、
あり
がとう
。
また来てね
︱
﹂
.
彼女は笑
っ
た
。
.
手のひらのキ
ャ
ンデ
ィ
︱
を
、
き
ゅ
っ
と握
っ
た
。
.
目を伏せた
。
.
ふ
っ
と顔をあげ
、
少
年へと目を向けた
。
﹁
うん
﹂
.
さ
っ
とステ
ィ
ッ
クを
上にあげ
、
最後にもう
一度
、
大きく左右に振
っ
た
。
﹁
ありがとう
!
.
また
ね
!
﹂
.
わあ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
、
.
わあ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
っ
とい
う歓声
。
.
彼女はす
っ
と校舎へ
と背を向けた
。
子供た
ちの歓声を背中に受け
て
。
.
彼女は
、
タ
ッ
と駆け
出した
。
.
丘の上
、
三人のエン
ジ
ェ
ルたちは
、
し
ゅ
っ
、
し
ゅ
っ
、
し
ゅ
っ
、
とま
じかるチ
ェ
ンジ
︵
変身
︶
をとき
、
もとの姿へと
もど
っ
た
。
.
茶茶は地面の上に置
いておいたテデ
ィ
ベア
のぬいぐるみを抱きか
かえ
、
にこ
っ
と笑
っ
た
。
﹁
テデ
ィ
ち
ゃ
ん
、
おま
たせです
ぅ
﹂
.
そのまま三人は
、
タ
ッ
タ
ッ
タ
ッ
、
と丘の反
対側の斜面を駆け下り
てい
っ
た
。
.
ふ
っ
と立ち止まる
。
﹁
ふ
︱
、
やれやれ
﹂
.
亜久亜はひざに両手
をつき
、
ふ
︱
、
と息を
ついた
。
すぐにぐい
っ
と体を起こし
、
両手を
組んで
、
頭の上へとあ
げる
。
.
ぐい
っ
と背をそらし
、
空を見上げた
。
﹁
さて
、
と
。
ミ
ッ
シ
ョ
ン
︵
状況
︶
完了
!
﹂
.
茶茶も笑
っ
た
。
.
ぬいぐるみを両手で
き
ゅ
っ
と抱きしめ
、
﹁
ミ
ッ
シ
ョ
ン完了です
ぅ
﹂
.
美也子も笑
っ
た
。
.
丘の向こうからはま
だかすかに子供たちの
歓声が聞こえてきてい
た
。
.
パトカ
︱
のサイレン
の音も
、
しだいに学校
へと近づいてくる
。
.
後は万事
、
うまくや
っ
てくれるだろう
。
.
美也子はようやく肩
から力がぬけるのを感
じた
。
﹁
ところでさ
、
トトプ
ト
﹂
と亜久亜は言
っ
た
。
﹁
え
っ
?
﹂
﹁
お前さ
、
学校の周り
に結界みたいのがあ
っ
て
、
電話とか通じない
から
、
警察が呼べない
、
っ
て言
っ
てなか
っ
た
か
?
﹂
﹁
え
、
あの
・
・
・
﹂
.
トトプトは美也子の
すぐ脇で
、
おろおろ
。
.
おろおろ
、
.
おろおろ
、
としなが
ら
、
周りを見回した
。
﹁
そうです
ぅ
、
言
っ
て
たです
ぅ
﹂
.
茶茶も笑
っ
た
。
﹁
え
っ
、
でも
、
さ
っ
き
は本当に
・
・
・
﹂
.
パリポはだま
っ
てト
トプトを見つめていた
。
.
くす
っ
と笑
っ
た
。
﹁
トトプト
﹂
.
パリポは言
っ
た
。
﹁
だめじ
ゃ
な
︱
い
、
変
なこと言
っ
ち
ゃ
あ
﹂
﹁
え
、
で
、
で
、
で
、
で
も
ぉ
﹂
.
トトプトは空中で小
さなぷにぷにお手
々
を
、
ぱたぱた
、
ぱたぱた
。
.
両足も
、
くんくん
、
くんくん
、
と振
っ
た
。
﹁
ほ
、
ほ
、
ほんとだよ
ぉ
、
ほんとにさ
っ
きは
ぁ
・
・
・
﹂
﹁
ま
っ
たくトトプトは
、
う
っ
かりん坊だな
ぁ
﹂
.
亜久亜は笑
っ
た
。
﹁
う
っ
かりん坊です
ぅ
﹂
.
茶茶も笑
っ
た
。
.
トトプトはナミクル
へと目を向け
、
﹁
お
、
お姉ち
ゃ
あ
︱
ん
﹂
﹁
お姉ち
ゃ
んじ
ゃ
ない
でし
ょ
﹂
﹁
だ
っ
だ
っ
て
ぇ
﹂
.
美也子は
、
くす
っ
と
笑
っ
た
。
.
みんなが
、
くす
っ
と
笑
っ
た
。
.
ただ一人
、
パリポを
のぞいて
。
.
パリポは赤く染まり
はじめた空を見上げた
。
.
さあ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
っ
と白い雲が流れてい
く
。
﹁
さて
、
と
﹂
.
亜久亜は笑
っ
た
。
﹁
それじ
ゃ
、
俺
、
今日
はもう直接
、
自分のう
ちに帰るわ
。
ところで
さ
﹂
.
彼女は美也子の方へ
と目を向けた
。
﹁
ところで
、
み
ゃ
︱
こ
さ
ぁ
﹂
﹁
え
っ
?
﹂
.
美也子は亜久亜へと
目を向けた
。
.
亜久亜は
、
に
っ
と笑
い
、
﹁
ところで
、
み
ゃ
︱
こ
、
どうすんだ
?
.
今回で
もう
、
まじかるエンジ
ェ
ルやめる
っ
て言
っ
て
たけど
﹂
﹁
あ
っ
、
その
・
・
・
﹂
.
トトプトはび
っ
くり
して美也子の方へと振
り返
っ
た
。
﹁
え
っ
?
.
え
っ
?
.
ほ
んと
?
﹂
.
美也子は亜久亜をち
ら
っ
と見た
。
白い歯を
見せて
、
に
っ
と笑
っ
て
いる
。
.
もう
・
・
・
.
手をひらき
、
にぎ
っ
ていたキ
ャ
ンデ
ィ
︱
を
見つめた
。
.
後ろからは
、
まだか
すかに子供たちの歓声
が聞こえてきている
。
.
くりかえし
、
くりか
えし
。
.
顔をあげると
、
亜久
亜はまだ
、
に
っ
と笑
っ
ていた
。
.
なんだか
・
・
・
.
なんだか心の中を見
透かされているようで
、
ち
ょ
っ
とだけ
、
し
ゃ
く
だ
っ
た
。
.
もう
・
・
・
.
でも
・
・
・
﹁
ま
、
まあね
﹂
.
美也子は言
っ
た
。
こ
ほん
、
と咳払い
。
.
ち
ょ
っ
とだけ顔を上
へと向けた
。
.
空はどこまでも
、
ぱ
あ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
っ
と晴れ
わた
っ
ている
。
.
き
ゅ
っ
とキ
ャ
ンデ
ィ
︱
をにぎ
っ
た
。
.
誰もが美也子を見つ
めている
。
.
す
っ
とみんなを見回
し
、
﹁
ま
、
まあね
﹂
.
こ
、
こほん
、
と咳払
い
。
﹁
ま
、
まあね
・
・
・
え
っ
と
・
・
・
その
・
・
・
もう少し
・
・
・
もう少
しだけ
、
つづけても
・
・
・
え
っ
と
・
・
・
まあ
、
いいかな
っ
ていうか
・
・
・
﹂
.
亜久亜は笑
っ
た
。
﹁
頼むぜ
、
リ
︱
ダ
︱
﹂
.
茶茶も笑
っ
た
。
﹁
美也子お姉さま
、
こ
れからもよろしくです
ぅ
﹂
.
パリポと
、
ナミクル
も笑
っ
た
。
﹁
よろしくね
、
美也子
さん
﹂
﹁
よろしく
﹂
.
トトプトは
、
本当に
ほ
っ
とした様子
。
にこ
っ
と笑い
、
﹁
ありがとう
、
美也子
ち
ゃ
ん
﹂
.
美也子はなんだか気
恥ずかしくな
っ
た
。
.
顔がち
ょ
っ
と赤くな
るのを感じた
。
﹁
ば
、
ばかね
﹂
.
思わず
、
目をふせて
いた
。
﹁
もう
、
みんな
おおげさなんだから
。
もう少しだけ
・
・
・
本
当に
、
もう少しだけよ
・
・
・
﹂
.
亜久亜は笑
っ
た
。
﹁
分か
っ
てる
っ
て
﹂
.
茶茶も笑
っ
た
。
﹁
はいです
ぅ
﹂
.
もう
・
・
・
.
調子いいんだから
・
・
・
.
美也子は顔をあげた
。
.
みんな
、
にこにこ
、
にこにこ
、
と笑
っ
てい
る
。
.
美也子も
、
思わず
、
くす
っ
と笑
っ
ていた
。
.
亜久亜も
、
茶茶も
、
パリポも
、
ナミクルも
、
トトプトも
、
みんな
、
みんな
、
知らず知らず
のうちに顔を見合わせ
、
くす
っ
と笑
っ
た
。
.
知らず知らずのうち
に
、
全員が
、
.
くすくす
、
.
くすくす
、
と笑
っ
て
いた
。
.
くすくす
、
.
くすくす
、
と
。
.
・
・
・
・
・
・
﹁
さ
、
それじ
ゃ
﹂
.
亜久亜は言
っ
た
。
﹁
俺
、
もう帰るわ
。
じ
ゃ
な
﹂
.
パリポの方へと振り
返り
、
﹁
パリポ
﹂
.
パリポはうなずいた
。
﹁
ええ
﹂
.
パリポは他のみんな
を見回した
。
﹁
それじ
ゃ
、
皆さん
、
また
﹂
﹁
うん
﹂
.
・
・
・
と
、
誰もが答
える
。
﹁
まじかるロ
︱
ド
、
転
移
﹂
.
パリポの声が響く
。
.
ひ
ゅ
ん
、
と亜久亜と
パリポの姿がその場か
ら消えた
。
﹁
それじ
ゃ
、
美也子お
姉さま
、
また
﹂
.
茶茶は笑
っ
た
。
﹁
うん
﹂
.
美也子は答える
。
.
ナミクルはトトプト
を見つめ
、
﹁
トトプト
、
それじ
ゃ
、
し
っ
かりやんなさい
﹂
﹁
うん
・
・
・
お姉ち
ゃ
・
・
・
ナミクルも
﹂
﹁
ええ
﹂
.
ナミクルはうなずい
た
。
﹁
まじかるロ
︱
ド
、
転
移
﹂
.
ひ
ゅ
ん
、
と茶茶とナ
ミクルの姿が消える
。
.
美也子は
、
ふ
︱
、
と
息をついた
。
.
空はもうす
っ
かり赤
く染ま
っ
ている
。
.
子供たちの声もまだ
聞こえてきている
。
﹁
トトプト
﹂
と美也子
は言
っ
た
。
﹁
ね
ぇ
、
ところでさ
ぁ
﹂
﹁
うん
﹂
.
トトプトは美也子を
見つめ
、
﹁
なに
?
﹂
﹁
うん
、
あのさ
、
とこ
ろで
、
ここどこなの
?
﹂
﹁
え
っ
?
.
九州の山の
中だけど
﹂
﹁
き
ゅ
︱
し
ゅ
︱
?
﹂
.
美也子はち
ょ
っ
とあ
きれ顔
。
﹁
うん
、
それがどうし
たの
?
﹂
.
彼女はくす
っ
と笑
っ
た
。
﹁
ま
、
いいけどね
。
あ
んた
っ
て
、
ほんと
、
働
き者ね
。
じ
ゃ
、
私たち
も帰ろ
﹂
.
トトプトは笑
っ
た
。
﹁
うん
!
﹂
.
静かな山あいにトト
プトの声が響いた
。
﹁
まじかるロ
︱
ド
、
転
移
!
﹂